この世は3つの世界の重ね合わせである。
……というように、いきなりこんなことを言われても戸惑ってしまうものだ。3つの世界とはどういった意味合いであるのか、このページではをかんたんに仕組みを説明していこうと思う。
読み終わる頃にはきっと、3つの世界を体感できるようになっていることだろう。世界の仕組みを理解することが新しい自分を見つけるための第一歩になるのだ。
世界は3つの重ね合わせて生まれる
この世を構成する3つの世界は以下の通りだ。
- 物理の世界
- 論理の世界
- 心魂の世界
ひとつずつ見ていくとしよう。
①物理の世界
まずはかんたんなところから説明していく。物理の世界。これは馴染み深いはずである。
重量がいくつで、加速度がいくつで……という計算をすると物体の移動を予測できる。世界は物理法則に沿って動いている。
身体的(生理的)な作用も同様だ。脳の血管が詰まると脳卒中になり、ランニングをすると呼吸が速くなる。これらは物理的な世界で起きている現象だ。
②論理の世界
論理の世界もわかりやすい。論理というのは「AだからBである」といった決め事のようなものだ。
直線をイメージしてみると、横の直線は─、縦の直線は│となる。しかし、これは本当の直線ではない。拡大してみると長方形の■だということがわかる。いくら細い線を描いても面積のある四角形になってしまう。
完璧な線というものは物理の世界には存在しない。完璧な正三角形や正方形もない。
しかし、私たちは存在しないはずの正三角形を認識し、図形を使って計算もする。それが論理の世界だ。
③心魂の世界
心魂(しんこん)の世界は聞き馴染みがなく、理解も難しいと思うが、①②を理解できた者ならば、きっと大丈夫であろう。
心魂とは、物理世界や論理世界の土台となっている世界だ。言うなれば[私そのもの]である。
本来なら、心魂は言葉で説明できないものであるが、ここでは無理やりに説明してみよう。
あるところに神様を信じていないAさんがいました。Aさんは落ち込んでいるとき、ある歌に出会いました。その曲の歌詞に感動して元気になりました。
歌詞:君は選ばれたんだ。強さを与えられたから。これは試練なんだ。乗り越えよう。
さて……Aさんが元気になったのは歌詞が心魂に届いたからだ。この歌詞で元気になるのは論理的に考えるとおかしいと気づかないだろうか?
「君は選ばれた」ということはAさんを選んだダレカがいるはずだ。選ぶ行為を成立させるためにはAさんより上位の存在が必要となる。
しかし、Aさんは神様のような上位存在を信じていない。──神はいないのに神はいる──論理の世界で考えると矛盾してしまう。この現象を矛盾なく説明できるが心魂の世界だ。人間は論理を超えたところにナニカを秘めている。
さらに深く理解するため、もう1つの例を出そう。
ある人はA山に登って景色を見て感動しました。次はB山の景色を見ましたが感動しませんでした。AとBの景色はどちらも絶景なのに、片方だけが響きました。
この現象は物理の世界では説明がつかない。いくら血中のホルモン値を計測しても【なぜAが良くてBはダメなのか】を計算できないからだ。
まとめ
心魂の世界は言葉で説明できないため、理解するのには時間がかかる。しかし、あなたもいままでの人生の中で、論理でも物理でもない世界を感じたことがあるはずだ。聞き慣れない言葉も多く登場したが、おそらく大筋のところは理解してもらえたのではないだろうか。
次回は、世界の土台は心魂である、という話をしていくので興味のあるかたはお付き合い願いたい。